2. 冒険への呼びかけ(Call to Adventure) 主人公に対して変化の兆しが訪れます。これは外部からの出来事や人物によってもたらされる場合もあれば、内面的な気づきから生じる場合もあります。この時点で主人公は、未知なる世界に足を踏み入れることを促されますが、その意味や危険性を完全には理解していません。
3. 冒険の拒否(Refusal of the Call) 主人公は冒険への誘いに対して戸惑い、拒絶反応を示します。これは恐れや不安、自己不信、責任感、現状への執着などが原因です。この段階は物語の「間」を作り、主人公がすぐには変化を受け入れないことで、ドラマとしての緊張感が高まります。
4. 賢者との出会い(Meeting with the Mentor) 主人公は、自身が直面する世界や課題に向き合うための「知恵」や「導き」を得る存在と出会います。この存在は、主人公の意識の変容を促す重要な役割を担い、助言や道具、訓練、インスピレーションなどを提供します。
5. 第一関門の通過(Crossing the First Threshold) 主人公が心の準備を整え、ついに非日常の世界へと一歩を踏み出します。ここで初めて「後戻りのできない領域」に入り、物語は新たな局面を迎えます。この境界線を超えることで、主人公の変化が加速します。
6. 試練・仲間・敵(Tests, Allies, and Enemies) 非日常の世界で、主人公は様々な出来事に直面しながら、味方や敵を見極め、関係性を築いていきます。この過程では、複数の小さな試練が用意され、主人公のスキル、判断力、価値観が試されます。ここで形成された仲間との絆が、後の試練を乗り越える支えになります。
7. 最も危険な場所への接近(Approach to the Inmost Cave) 主人公は物語の核心、すなわち最大の恐れや真実、深層的な課題と向き合う場所へと向かいます。この段階は、精神的・感情的な準備の段階でもあり、主人公の成長が試される前の静けさがあることが特徴です。計画や戦略を練る場面でもあります。