絶え間ない情報収集と更新作業、そして多様化する受講者のニーズ…。「このままでは埋もれてしまう」という焦りとプレッシャー、痛いほどわかります。僕も昔は同じ悩みを抱え、夜遅くまで資料作りに追われていました。でも、生成AIという最高の相棒を見つけてからは、コンテンツ作りの常識が180度変わったんです。この記事では、かつての僕と同じように悩むあなたが、AIの力を借りて「質の高いコンテンツ」を「効率的に」生み出し続けるための具体的なステップを、僕の経験を交えながら余すことなくお伝えします。

1-1. まずは現状把握から。あなたのコンテンツ作りが「時間対効果の悪い沼」にハマる理由

いやぁ、本当にお疲れ様です！

セミナー講師って、本当に真面目で責任感の強い方が多いですよね。

受講者のために、少しでも価値のある情報を届けたい！その一心で、毎日遅くまで情報収集や資料作りに励んでいるのではないでしょうか？

その気持ち、僕もセミナー講師として活動していたので、痛いほどよく分かります。

でも、ふと気づくと「あれ？こんなに頑張っているのに、なんでいつも時間に追われているんだろう…」なんて感じていませんか？

それ、もしかしたらあなたの頑張りが、知らず知らずのうちに「時間対効果の悪い沼」へと向かってしまっているサインかもしれません。

実は、多くの真面目なセミナー講師の方が陥ってしまう、大きな落とし穴が2つあるんです。

1つ目は「完璧主義の罠」です。

「この情報も入れなきゃ、あの最新の事例も紹介しなきゃ」。

「受講者から『それ、もう知ってます』なんて言われたらどうしよう…」。

そんな不安から、あらゆる情報を網羅しようとして、コンテンツがどんどん膨大になっていませんか？

僕も昔は、スライドが100枚を超えてしまうなんてことがザラにありました。

でも、結局は時間内に話しきれず、一番伝えたい核心部分がぼやけてしまう…なんて本末転倒な結果に終わってしまうんです。

完璧を求めるその真面目さが、かえってコンテンツの質を下げてしまうこともあるんですね。

そして2つ目が「非効率な情報収集の構造」です。

毎朝、いくつものニュースサイトをチェックし、SNSで業界のトレンドを追い、海外の論文まで目を通す…。

その努力は本当に素晴らしいです！

ですが、その膨大な情報の海の中から、本当に価値のある「一滴」を手作業で探し出すのは、あまりにも時間と精神力を消耗しませんか？

せっかく集めた情報も、いざ資料にまとめようとした頃には、もう新しい情報が出てきてしまう。

まるで、ゴールテープのないマラソンを走り続けているような感覚ですよね。

この問題の根っこにあるのは、あなたの「情熱」や「努力」が足りないことでは決してありません。

そうではなく、その素晴らしい情熱を注ぐ「やり方」が、今の時代のスピードに合っていないだけなんです。

一生懸命アクセルを踏んでいるのに、同時にアナログという名のブレーキも力いっぱい踏み込んでいる。

だから、頑張れば頑張るほど疲弊してしまうんです。

まずは、ご自身の頑張りが空回りしてしまっている、この構造に気づくこと。

それが、この「時間対効果の悪い沼」から抜け出すための、大切な第一歩になりますよ。

1-2. AIにお任せ！寝ている間に最新情報をキャッチする「自動リサーチシステム」の作り方

その頑張りが空回りしてしまう構造、もうお分かりいただけましたよね？。

では、どうすればその沼から抜け出せるのか。

その答えが、AIを活用した「自動リサーチシステム」を構築することなんです。

「え、システム構築なんて難しそう…」って思いましたか？。

大丈夫です！。

プログラミングの知識なんて一切必要ありませんから、安心してくださいね。

僕も昔は、あなたと同じように毎朝貴重な時間を情報収集に溶かしていました。

業界ニュース、競合のブログ、海外の最新論文…。

コーヒーを片手にお気に入りのサイトを巡回するのが日課でしたけど、正直、日によってはそれだけでぐったり疲れちゃってました。

でも、この「自動リサーチシステム」を導入してからは、朝の過ごし方が一変したんです。

朝起きたら、僕がチェックすべき最新情報が、AIによってすでに要約され、チャットツールに届けられている。

そんな夢のような状態を、あなたも今日から作ることができるんですよ。

具体的には、世の中にある便利なツールをいくつか組み合わせるだけです。

例えば、「Zapier（ザピアー）」や「Make（メイク）」といった、様々なWebサービスを連携させられるツールと、あなたが普段使っているChatGPTのような生成AIを繋ぎ合わせます。

設定はとてもシンプル。

「いつもチェックしている、あのニュースサイトが更新されたら…」
「その記事の内容を、自動でAIに読み込ませて…」
「あらかじめ指示した通りに要約して、SlackやChatworkに通知する」

たったこれだけです！。

このシステムの心臓部になるのが、AIに渡す「プロンプト（指示文）」です。

ここをしっかり作り込むことで、AIはあなた専用の超優秀なリサーチアシスタントに変身します。

例えば、僕が実際に使っているプロンプトの雛形はこんな感じです。

#命令書
あなたは、私の優秀なリサーチアシスタントです。
以下の記事を読み、セミナー講師である私がコンテンツ作成に活かせるように、次の形式で情報を整理してください。

#記事本文
{ここにWebサイトから取得した記事のテキストが自動で入ります}

#出力形式
## この記事の３行サマリー
・（ここに要点を1行で）
・（ここに要点を1行で）
・（ここに要点を1行で）

## 私のセミナーで使えそうな視点
・（例：この統計データは、〇〇のパートで権威性を示すのに使えそう）
・（例：この新しい考え方は、競合との差別化ポイントとして導入スライドで語れるかもしれない）

## 押さえておくべき専門用語
・〇〇:（簡単な説明）

どうでしょうか？。

これなら、ただ情報を集めるだけでなく、あなたのセミナーにどう活かすかという「視点」までAIが提案してくれます。

このシステムを一度作ってしまえば、あとはAIが24時間365日、あなたのために働き続けてくれるんです。

あなたが寝ている間も、家族と過ごしている間も、AIは黙々と最新情報をキャッチし、あなたの脳みそが一番喜ぶ形に整理してくれる。

もう、情報の洪水に溺れる必要はありません。

これからは、情報の「収集」ではなく、集まった情報の「活用」にこそ、あなたの貴重な時間とエネルギーを集中させていきましょう！。

1-3. 「この情報、古いですね」とは言わせない！既存スライドをAIで"秒速"アップデートする実践テクニック

24時間働くリサーチアシスタントを手に入れたら、次は僕たちが愛情を込めて作り上げた「既存のコンテンツ」に目を向けてみましょうか。

何時間も、いや、何日もかけて作り上げたセミナー資料。

一つ一つのスライドに、あなたの知識と経験、そして受講者への想いが詰まっていますよね。

でも、そんな大切な資料も、時間の経過とともに少しずつ鮮度が落ちていってしまう…。

「この統計データ、発表されたの去年だったな…」
「この事例、今となってはもう当たり前になっちゃったかも…」

そんな小さなほころびを見つけるたびに、大きなため息をつきたくなる気持ち、本当によく分かります。

そして何より怖いのが、受講者から「この情報、古いですね」と指摘されてしまうこと。

これを言われた瞬間の、あの心臓がキュッとなる感覚、想像しただけでも冷や汗が出ますよね。

でも、もう大丈夫です！

あなたのその大切な資料を、AIを使って"秒速"で最新の状態にアップデートする、魔法のようなテクニックをお伝えしますね。

やり方は驚くほど簡単。

あなたが使っているセミナー資料のテキストを、ごっそりコピーして、ChatGPTのような生成AIに貼り付けるだけです。

例えば、こんな風にお願いしてみてください。

#命令書
あなたは、私のセミナーコンテンツをレビューする優秀なコンサルタントです。
以下のセミナー資料のテキストを読み、情報が古くなっている可能性のある箇所をすべて指摘してください。
特に、以下の点に注目してください。

- 統計データや調査結果の発表年
- 法律や制度の変更
- テクノロジートレンドやツールの情報
- 古い常識となっている可能性のある事例

#セミナー資料テキスト
{ここにあなたのスライドのテキストを貼り付け}

#出力形式
## 陳腐化している可能性のある情報リスト
- 【箇所】スライド5枚目「2022年の国内SNS利用率データ」

【理由】データが2年以上前であり、最新の動向と乖離している可能性がある。

- 【箇所】スライド12枚目「〇〇というツールの紹介」

【理由】現在はサービスが終了しており、より新しい代替ツールが存在する。

どうですか？

これだけで、AIがあなたの資料の「健康診断」をしてくれるんです。

まるで優秀な校正者が、客観的な視点でチェックしてくれるような感覚ですよ。

そして、指摘してもらったら、すかさず次のお願いをします。

#命令書
ありがとうございます。
先ほど指摘してくれた「2022年の国内SNS利用率データ」について、信頼できる情報源（公的機関や大手調査会社など）を基にした最新のデータに差し替えてください。
さらに、そのデータから読み取れる新しい傾向や、私のセミナーのテーマである「〇〇」と関連付けた考察も3つ提案してください。

この指示一つで、AIは最新の情報を探し出し、ただデータを置き換えるだけでなく、あなたのセミナーに深みを与える「考察」まで提案してくれるんです。

もう、夜な夜な統計サイトを探し回ったり、古い事例を差し替えるために頭を悩ませたりする必要はありません。

これまで半日かかっていたアップデート作業が、ほんの数分で終わってしまう。

この感動を、ぜひあなたにも味わってほしいです。

丹精込めて作り上げたあなたの資産（コンテンツ）を、AIという最高のメンテナンスパートナーと一緒に、いつまでもピカピカの状態に保っていきましょう！

1-4. ライバルと差がつく「独自性」はAIとの壁打ちで生まれる

最新情報を自動でキャッチして、大切な資料もピカピカの状態に保てるようになりましたね！。

これで一安心…と、言いたいところですが、ちょっとだけ想像してみてください。

もし、あなたがベンチマークしている競合のセミナー講師も、同じように最新情報を発信していたらどうでしょうか？。

そうなんです。

これからの時代、「情報の新しさ」だけでは、本当の意味での差別化は難しくなっていくかもしれません。

受講者が本当に求めているのは、単なる情報の羅列ではなく、「あなただからこそ聞ける話」なんですよね。

「自分だけの切り口を見つけたい…」。
「他の誰にも真似できない、独自の価値を提供したい…」。

そう願う気持ち、僕も常に持っています。

でも、一人で机に向かってうんうん唸っていても、なかなか画期的なアイデアって浮かんでこないものですよね。

そんな時にこそ、AIを「優秀なブレストパートナー」として活用するんです！。

思考の壁打ち相手になってもらう、というイメージですね。

具体的にどうやるのか？。

まずは、あなたが「この人のセミナー、面白いな」と感じる競合講師のブログ記事や、セミナーの告知文、SNSの発信などをいくつか集めてみてください。

そして、そのテキストをコピーして、AIにこうお願いするんです。

#命令書
あなたは、非常に優秀なマーケティングアナリストです。
以下のテキストは、あるセミナー講師の発信内容です。
この内容を分析し、以下の点を明確にしてください。

1.
主要な主張（一番伝えたいことは何か？）
2.
想定されるターゲット層（誰に向けて語っているか？）
3.
コンテンツのユニークな切り口や視点

#分析対象のテキスト
{ここに競合の発信テキストを貼り付け}

これだけで、その講師が「誰に」「何を」「どんな切り口で」アピールしているのかが、客観的に分析できてしまいます。

そして、ここからが本番です！。

今度は、あなたのセミナー概要と、先ほどAIが分析した競合の情報を並べて、こう尋ねてみましょう。

#命令書
ありがとうございます。
次に、私のセミナーコンテンツの概要と、先ほど分析した競合コンテンツの情報を比較してください。
その上で、私のコンテンツがさらに魅力的になり、競合と明確に差別化できるような「新しい切り口」や「強化すべき独自の視点」を5つ提案してください。

#私のセミナー概要
{ここにあなたのセミナー概要や目次を貼り付け}

#競合コンテンツの情報
{ここに先ほどのAIの分析結果を貼り付け}

どうでしょうか？。

AIは、あなたに対して一切忖度しません。

「あなたのコンテンツには、〇〇という視点が欠けていますね」。
「競合は△△を感情面に訴えかけていますが、あなたは論理的なデータで対抗できますよ」。

そんな、自分一人では気づけなかった「穴」や、自分では当たり前だと思っていた「隠れた強み」を、的確に言語化してくれるんです。

まるで、あなたの隣に敏腕のセミナープロデューサーが座ってくれているような感覚ですよ。

このAIとの壁打ちを繰り返すことで、あなたの経験や知識という原石が磨かれ、唯一無二の「独自性」という輝きを放ち始めます。

受講者が「この話は、ここでしか聞けない！」。

そう唸ってくれるような、あなただけのキラーコンテンツを生み出すヒントが、ここに隠されていますよ。

1-5. 受講者の「知りたいこと」をズバリ見抜く！事前アンケートのAI分析術

競合との差別化ポイントが見えてきたら、次はいよいよ「お客様」、つまり受講者一人ひとりに深く向き合っていきましょうか。

真面目なあなたならきっと、セミナー開催前に事前アンケートを実施していますよね？。

受講者の属性や、セミナーに期待することなどを事前に把握しようとするその姿勢、本当に素晴らしいです！。

でも、そのアンケート結果、どう活用していますか？。

「ふむふむ、今回は初心者が多いんだな」。
「〇〇というテーマへの期待が高いのか」。

そんな風に、集計されたデータを眺めて、なんとなく全体の傾向を掴むだけで終わってしまっていませんか？。

そして、自由記述欄に書かれた熱心なコメントを一つ一つ読みながらも、「結局、どのレベル感に合わせるのが正解なんだ…」と、余計に頭を悩ませてしまう…。

僕も昔はそうでした。

アンケートを取れば取るほど、逆に迷いの森に迷い込んでしまうような感覚だったんです。

実は、そのアンケートの自由記述欄にこそ、受講者の「隠れた本音」や「本当に解決したい悩み」という、お宝がザクザク眠っているんですよ。

このお宝を、AIを使って自動で発掘する方法があるんです！。

やり方は簡単。

アンケートの回答テキスト（特に自由記述欄）をExcelやスプレッドシートにまとめたら、そのデータをまるっとコピーして、AIに投げかけるだけです。

こんなプロンプトを使ってみてください。

#命令書
あなたは、経験豊富なセミナー企画担当者です。
以下の事前アンケートの回答テキストを分析し、受講者の傾向を分かりやすくまとめてください。

#アンケート回答データ
{ここにスプレッドシートなどからコピーした回答テキストを貼り付け}

#分析してほしい項目
1.
**受講者の知識レベルのグルーピング:**


回答内容から、受講者を「初心者」「中級者」「上級者」の3つのグループに分類し、それぞれの人数と特徴を教えてください。

2.
**受講者がセミナーに期待していることTOP3:**


特に多く言及されている期待や目的を3つ、ランキング形式で挙げてください。

3.
**見落とされがちな「隠れた悩み」の抽出:**


少数意見かもしれないけれど、今後のセミナーコンテンツのヒントになりそうな、ユニークな悩みや具体的な課題を指摘してください。

4.
**セミナー構成への提案:**


上記の分析結果を踏まえ、今回のセミナーで特に重点を置くべきパートや、追加すると満足度が上がりそうなコンテンツ内容を3つ提案してください。

どうでしょうか？。

この指示一つで、これまであなたの頭を悩ませていた「ニーズのばらつき」という霧が、一気に晴れていくのがイメージできませんか？。

AIは、人間では見落としがちな言葉のニュアンスや、回答同士の関連性を瞬時に見抜き、「今回の受講者は、〇〇という言葉に強い不安を感じている傾向があります」といった、核心を突くインサイト（洞察）を教えてくれます。

まるで、腕利きのマーケターが、あなたの代わりに数十人分のインタビューをしてきてくれたようなものです。

これでもう、「どの層に向けて話そう…」なんて迷う必要はありません。

「初心者が多いから、冒頭の専門用語の解説は特に丁寧にしよう」。
「中級者向けに、あの成功事例を深掘りする時間を設けよう」。

そんな風に、データという明確な根拠を持って、自信を持ってセミナーの構成を組み立てられるようになります。

受講者の顔が、リアルな一人の人間として、くっきりと見えてくる。

この感覚こそが、「刺さるコンテンツ」を生み出すための、何より大切な羅針盤になるんですよ。

1-6. 「初心者向け」「上級者向け」も怖くない。1つの軸で複数パターンの資料を量産するAI活用法

AIによるアンケート分析で、受講者一人ひとりの顔がリアルに見えてきましたね！。

「よし、今回は初心者が多いから、基礎的な内容を手厚くしよう！」。
「いや待てよ、でもあの熱心な上級者の期待にも応えたい…」。

そんな風に、明確になったニーズを前にして、結局また新しい悩みが生まれていませんか？。

受講者に寄り添おうとすればするほど、「初心者向け」と「上級者向け」の資料を両方用意したくなってしまう。

その結果、コンテンツ作成の負担が単純に倍増してしまうというジレンマ、僕も本当に苦しみました。

同じセミナータイトルなのに、ファイル名が「〇〇講座（基礎編）」「〇〇講座（応用編）」みたいに増えていって、更新作業のたびに頭を抱えていたんです。

でも、もう大丈夫！。

あなたのセミナーの「背骨」となる、たった一つのコアコンテンツさえあれば、あとはAIが変幻自在に肉付けをして、あらゆる受講者に合わせた資料を瞬時に作り出してくれる時代になったんですから。

そのコアとなるコンテンツ、つまりあなたの専門知識や経験が詰まった一番伝えたい中核部分を、まずはAIに読み込ませます。

そして、魔法の呪文を唱えるだけです。

例えば、こんな風に。

#命令書
あなたは、教育コンテンツのプロフェッショナルです。
以下の私のセミナーのコアコンテンツを、特定のターゲットに合わせて書き換えてください。

#コアコンテンツ
{ここにあなたの資料の、あるパートのテキストを貼り付け}

#書き換え指示
この内容を、この分野の知識が全くない「完全な初心者」にも理解できるように、以下の点を意識して書き換えてください。
- 専門用語を一切使わない
- 日常生活にある身近なものに例える
- ストーリー仕立てで、親しみやすく説明する

どうでしょうか？。

これだけで、さっきまで専門的だったあなたのコンテンツが、まるで絵本のように分かりやすい物語に生まれ変わります。

逆に、こんな指示も可能です。

#書き換え指示
この内容を、すでに実務経験が豊富な「上級者」が、新たな発見を得られるように書き換えてください。
- より深い専門的な知見や、最新の学術的な根拠を追加する
- 一般的な見解に対する、あえて批判的な視点や、今後の課題を提示する
- 具体的な数値を伴う、詳細なケーススタディを盛り込む

これまでなら、「うーん…」と一晩唸っても出てこなかったような表現の切り口や具体例を、AIはほんの数秒で、しかも何パターンも提案してくれます。

コアとなる知識の幹は、あなただけのもの。

その幹から伸びる枝葉の表現を、ターゲットに合わせて最適化する作業は、これからはAIに任せてしまいましょう。

この時間的、そして精神的な余裕が生まれることが、どれだけ大きな価値を持つか。

常に学び続けるあなたなら、きっと分かってくれますよね！。

1-7. 「この質問、来ると思ってました」セミナーの質を上げる"想定問答集"の自動生成

さあ、これでターゲットに合わせた複数パターンの資料も準備できるようになりましたね！。

ここまでのステップで、あなたのセミナーコンテンツは、情報の鮮度、独自性、そして受講者へのフィット感、そのすべてが格段にレベルアップしているはずです。

でも、僕たちセミナー講師にとって、本番で一番心臓がバクバクする瞬間が、もう一つ残っていませんか？。

そう、「質疑応答」の時間です！。

どんなに完璧な準備をしたつもりでも、「えっ、そこ！？」と意表を突く質問が飛んできて、一瞬、頭が真っ白になってしまう…。

そんな経験、一度や二度はありますよね？。

僕も昔は、質疑応答が怖くて、セミナーの最後の10分間が本当に憂鬱でした。

もちろん、あなたも想定問答集くらいは作っているかもしれません。

でも、それって結局、講師である「自分の視点」から考えた質問になりがちじゃないですか？。

本当に初心者がつまずくポイントや、少し意地悪な視点からのツッコミって、自分一人ではなかなか思いつけないものなんです。

そこで、AIの出番です！。

AIに、あなたのセミナーの「最初の受講者」になってもらうんですよ。

やり方は、もうお馴染みですよね。

完成したセミナー資料のテキスト全文を、ごっそりコピーしてAIに読み込ませるだけ。

そして、こうお願いするんです。

#命令書
あなたは、私のセミナー内容について、鋭い質問をする受講者です。
以下のセミナー資料のテキストをすべて読んだ上で、様々な視点から質問をリストアップしてください。

#セミナー資料テキスト
{ここにあなたのセミナー資料のテキスト全文を貼り付け}

#生成してほしい質問リスト
1.
**初心者が抱きそうな素朴な疑問点（10個）**


例：「そもそも〇〇という言葉の意味が分かりません」
2.
**内容を理解した中級者が、さらに深掘りしたいと思うであろう質問点（5個）**


例：「〇〇と△△の違いについて、もう少し詳しく教えてください」
3.
**批判的な視点を持つ参加者が、矛盾点やリスクについて投げかけそうな鋭い質問（3個）**


例：「その方法のデメリットや、考えられるリスクはないのでしょうか？」

どうでしょうか？。

これだけで、あなた一人では絶対に網羅できない、多様な角度からの質問リストが、一瞬であなたの手元に届きます。

まるで、何十人ものモニター受講者に、事前にプレゼンをしたかのようなシミュレーションができるんです。

このリストを元に回答を準備しておけば、本番でどんな質問が来ても、「はい、その質問ですね。
おそらく〇〇という点が気になってのことだと思いますが…」なんて、落ち着いて対応できるようになります。

予期せぬ質問に慌てるのではなく、「この質問、来ると思ってました」と心の中で微笑む余裕。

この自信が、あなたの立ち居振る舞いを変え、セミナー全体の信頼感をさらに高めてくれるんですよ。

1-8. AIはあくまで「副操縦士」。最後にあなたの「魂」を吹き込むための心構え

ここまで、AIを活用してコンテンツ作りを劇的に効率化する、たくさんのテクニックをお伝えしてきました。

どうでしょうか？。

情報収集から資料のアップデート、さらには想定問答集の作成まで、まるで優秀なアシスタントが何人も付いてくれたような感覚じゃないですか？。

「これさえあれば、もう怖いものなしだ！」。

そう感じてくれているなら、僕も本当に嬉しいです。

でも、ここで一つだけ。

あなたがAIという最高の相棒を手に入れた今だからこそ、絶対に忘れてほしくない、一番大切な心構えについてお話しさせてください。

それは、AIはどこまでいっても「副操縦士」であり、あなたのセミナーという飛行機の「機長」は、あなた自身だということです。

AIは、最新の気象データや最短ルートを瞬時に計算してくれます。

でも、最終的にどのルートを選び、どんな景色を受講者（乗客）に見せたいのか、そして何より、無事に目的地まで送り届けるという最終的な責任は、すべて機長であるあなたが負っています。

AIが生成してくれる流暢な文章や、データに基づいた的確な分析は、確かに素晴らしいです。

でも、そこには決定的に欠けているものがあります。

それは、あなたの「体温」であり、「経験」であり、「情熱」です。

僕も昔、スノーボードのインストラクターをしていた時、滑り方の理論をどれだけ完璧に説明しても、なかなか伝わらないことがありました。

でも、「僕も昔、ここで派手に転んで、本当に悔しい思いをしたんですよ！。でも、このコツを掴んだら…」なんて、自分の泥臭い失敗談を話した瞬間に、生徒さんの目の色が変わるんです。

AIは、あなたのそんな失敗談を知りません。

あなたが徹夜で資料を作った日のことや、受講者の「ありがとう」の一言に救われた日の感動を知りません。

AIが作るのは、あくまで論理的で平均点の高い「正解」です。

でも、人の心を本当に動かすのは、論理だけでは届かない、あなたの不器用だけど真っ直ぐな「想い」だったりするんですよね。

だから、AIからのアウトプットは、あくまで「完璧な下書き」だと考えてください。

その下書きに、あなた自身の言葉で赤入れをしていくんです。

AIが提案したスマートな事例を、あなたが実際に体験したエピソードに差し替えてみる。

AIが作った綺麗なまとめの言葉を、あなたが一番伝えたい、心の底からのメッセージに書き換えてみる。

そして何より大切なのが、情報の最終チェックです。

AIは時々、驚くほどもっともらしい嘘をつくことがありますからね。

その情報を鵜呑みにしてしまうと、あなた自身の信頼が揺らいでしまいます。

この一手間を惜しまないこと。

AIがくれた時間的な余裕を、この「魂を吹き込む作業」にこそ、使ってほしいんです。

AIは、あなたの仕事を奪う存在ではありません。

むしろ、あなたが本来やるべきだった、よりクリエイティブで、あなたにしかできないことに集中させてくれる、最高のパートナーなんですよ。

工藤晶