新機能：連続投稿が登場

こんにちは。湊かおりです。

今回、生成AIプロンプト研究所に新機能「連続投稿」が追加されたのはご存じでしょうか？

「連続投稿」とは、あらかじめ用意しておいたプロンプトを連続でChatGPTに投げることができる機能なんです。

この機能を使えば、ChatGPTと複数回のやりとりをする必要がある作業を、一度に終えることができるんです。

とっても便利なのですが、なんだか普通のプロンプトより難しそうで、手が出しにくいという方も多くいるのではないでしょうか？

今回はそんな人たちのために、「ブログを全自動で生成するプロンプト」を例に、連続投稿の使い方を紹介していきます！

連続投稿とは？

はじめに、連続投稿機能について詳しく解説していきます。

最初に書いたように、連続投稿とはあらかじめ用意しておいたプロンプトを連続でChatGPTに投げることができる機能です。

そして、もう１つの大きな特徴が、質問の回答が以降の質問の変数に登録できるという点です。

これは、ChatGPTに段階的に指示をしていく際にとても便利なんです。

たとえば、

・文章を生成するとき

プロンプト①：テーマから目次を生成する
プロンプト②：生成された目次から文章を生成する

・ビジネスプランを作るとき

プロンプト①：会社の商品、規模、売り上げ状況から目標設定をする
プロンプト②：目標を達成するためのビジネスプランを作成する

上記のように、プロンプト①で生成された情報をプロンプト②で再利用するとき、連続投稿機能を使えば自動でできるんです。

連続投稿のメリット

連続投稿によるメリットは大きく２つ

１．ChatGPTの回答を待つ必要がない
ChatGPTが①のプロンプトに回答を終えると自動的に②のプロンプトが実行されるので、放置するだけで複数のプロンプトがどんどん進んでいきます。

２．コピペの手間が省ける
ChatGPTから得られた回答をコピーして次のプロンプトに張り付ける、という作業をしたことがある人も多いのではないでしょうか？
連続投稿ではこの作業が完全に不要になります。

連続投稿機能の魅力はお分かりいただけたでしょうか？

ブログを全自動で生成するプロンプト

ここからは、連続投稿を使って作成した、「ブログを全自動で生成するプロンプト」を紹介していきます。

このプロンプトは、設定したテーマに基づいたブログを自動で生成します。
連続投稿で複数の指示に分けることによって、安定した文章のクオリティとボリュームが確保されるんです。

今回の連続プロンプトはこちらの７つのプロンプトで作成しています。↓

１．テーマからブログの目次を作成する
２．目次から本文（はじめに）を作る
３．目次から本文（内容１）を作る
４．目次から本文（内容２）を作る
５．目次から本文（内容３）を作る
６．目次から本文（まとめ）を作る
７．完成したブログに作者の情報と文体を適用する

今回は長くなってしまうため、プロンプトの前提条件、補足は省略しています。

それでは、それぞれのプロンプトについて解説していきましょう。

１．テーマからブログの目次を作成する

１つ目のプロンプトでは、テーマからブログの目次を生成します。

変数’ブログのテーマ'に自分が書きたいブログのテーマや簡単な内容を入力します。

目次はこのあとの質問で変数として使用するので、形式のブレが起きないように参考フォーマットをしっかりと設定しています。

#実行指示
{ブログのテーマ}をもとに、魅力的なブログの目次を作成してください。
目次の構造は{参考フォーマット}に従ってコードブロックで出力してください。

ブログのテーマ ="
ブログのテーマ
"

参考フォーマット ="
※[]で囲われた部分は見出しをテーマに沿った内容に書き換えて出力してください。また、セクションの数は以下で固定してください。

## はじめに
### [前置き1]
### [前置き2]
## １．[見出し1]
### [内容1]
### [内容2]
### [内容3]
## ２．[見出し2]
### [内容1]
### [内容2]
### [内容3]
## ３．[見出し3]
### [内容1]
### [内容2]
### [内容3]
## まとめ

"

２．目次から本文（はじめに）を作る

このプロンプトでは、先ほど生成された目次と、最初に設定した変数’ブログのテーマ'から、ブログの本文を生成します。

こちらも、生成された文章を後のプロンプトに変数として組み込むため、形式のブレが起きないように参考フォーマットを設定しています。

#実行指示
{ブログの目次}の中の"はじめに"セクションを
{ブログのテーマ}に沿った内容で作成し、
{参考フォーマット}にしたがって出力してください。
ブログは具体例を多く含み、専門用語は避け、
だれでも読みやすい文章となるように心がけてください。

ブログの目次 ="
「1投稿目」の応答内容
"
ブログのテーマ ="
ブログのテーマ
"

参考フォーマット ="
※[]で囲われている部分は適切に書き換えてください

## はじめに
### [目次に設定されている小見出し]
[本文]
### [目次に設定されている小見出し]
[本文]
"

３～６．目次から本文（内容１～まとめ）を作る

このプロンプトでも、引き続き目次とテーマをもとにしてブログの本文を作っていきます。

このプロンプトからは変数’今までの文章'を追加しています。

先ほどのプロンプトで生成されたブログを変数に入れ、「その続きとして書いてください」という旨の指示を追加することで、
一連のブログとして、より一体感のある生成物を目指します。

#実行指示
{ブログの目次}の中の"１．[見出し1]"セクションを
{ブログのテーマ}に沿った内容で作成し、
{参考フォーマット}にしたがって出力してください。
文章は{今までの文章}に自然な流れで続くようにしてください。
ブログは具体例を多く含み、専門用語は避け、
だれでも読みやすい文章となるように心がけてください。

ブログの目次 ="
「1投稿目」の応答内容
"

ブログのテーマ ="
ブログのテーマ
"

今までの文章 ="
「2投稿目」の応答内容
"

参考フォーマット ="
※[]で囲われている部分は適切に書き換えてください

## １．[目次に設定されている見出し1]
### [目次に設定されている小見出し]
[本文]
### [目次に設定されている小見出し]
[本文]
"

７．完成したブログに作者の情報と文体を適用する

最後にこちらのプロンプトが実行されます。

生成されたブログは、構成や内容はきれいに整っていますが、どうしてもAIっぽさが生じます。
そこで、このプロンプトで、文章に筆者情報と文体を追加することで、より自然な文章に修正できるんです。

変数‘筆者情報’には、あなたの名前、興味関心などの簡単な自己紹介を入力します。
変数‘文体の例’には、文章の参考となる文体の情報を入れます。

これで、ブログにあいさつや自己紹介が含まれ、文体も自分らしい、自然な文章になります。

#実行命令:
{元のブログ文章}に、
{筆者情報}の人物として簡単な自己紹介とあいさつを含めて、
その人物が書いたかのように{文体の例}を参考にして全体の文体を修正してください。

筆者情報 ="
筆者情報
"

文体の例 ="
文体
"

元の記事 ="
「2投稿目」の応答内容
「3投稿目」の応答内容
「4投稿目」の応答内容
「5投稿目」の応答内容
「6投稿目」の応答内容
"

使用についてChatGPT連携が必要

連続投稿機能の使用には、生成ＡＩプロンプト研究所とWeb版ChatGPTの連携が必要になります。

画面右上のこちら↓のボタンから、GoogleCrhome拡張機能をダウンロードし、ChatGPTとプロンプト研究所の連携を行いましょう。

こちらのページで、連携について詳しく説明されているので、参考にしてみてください。

ChatGPTからプロンプトを呼び出す

連携ができたら、ChatGPTの右側に下記のボタンが追加されます。
代替テキスト

この一番上のボタンからプロンプト一覧を開くことができるので、ここから使用したいプロンプトを選択しましょう。
今回紹介したプロンプトを使用したい場合は、「ブログの記事を作成する」と検索し、使ってみてください。

連続投稿プロンプトを作ってみよう

今回ご紹介したプロンプトはいかがだったでしょうか。
ブロガーなどの執筆活動をされている方々は、ぜひ使ってみていただきたいです。

目次構造などをカスタマイズして、自分だけのブログのテンプレートを作ると、より便利に使えるようになりますよ。

連続投稿プロンプトは、プロンプト新規作成時にこちらを選択すると作ることができます。

みなさんもぜひ作ってみてくださいね。

hayashi