本を出すことを夢見ている皆さん、こんにちは！

今日は、日本における出版の**「2つの種類」**について、分かりやすく解説したいと思います。

自分の本を世に出したいと思った時、まず知っておくべきなのがこの2つの違いです。それぞれの特徴を理解して、あなたの目的に合った出版方法を選びましょう！

1. 書籍の出版（商業出版）：伝統と信頼の王道

まず一つ目は、「書籍の出版」、いわゆる**「商業出版」**です。

これは、昔ながらの紙の本をイメージしていただければ分かりやすいでしょう。

商業出版の特徴：

300年以上の歴史: 長い歴史と伝統があり、多くの人に親しまれています。
一般書店・ネット書店で販売: 全国の書店やAmazonなどのネット書店で販売されるため、多くの人の目に触れるチャンスがあります。
出版社から刊行: 角川やダイヤモンド社など、出版社を通して出版されます。
大衆に認知されやすい: 書店に並ぶことで、幅広い読者層にアピールできます。
1冊からの出版は難しい: ある程度の部数を見込めないと出版は難しく、個人での出版はハードルが高いです。
定価が一定（再販制度）: 日本全国どこで買っても同じ価格です。
著者としての出版実績になる: 著者としての信頼度やブランド力向上に繋がります。

商業出版のメリット：

信頼と権威: 出版社から本を出すことで、著者としての信頼度が高まります。
幅広い読者層へのアプローチ: 書店流通により、多くの人に本を届けられます。
プロによる編集・制作: 編集者によるサポートを受けながら、質の高い本を作ることができます。

商業出版のデメリット：

出版までのハードルが高い: 企画が通る必要があり、誰でも簡単に出版できるわけではありません。
自由度が低い: 出版社の意向が反映されるため、著者の思い通りにならない場合もあります。
印税率は低め: 一般的に、印税率は定価の8%～10%程度です。

2. 電子出版：自由で手軽な新時代の出版

二つ目は、**「電子出版」**です。

こちらは、スマートフォンやタブレットで読む電子書籍をイメージしてください。

電子出版の特徴：

約30年の歴史: 書籍の出版に比べると歴史は浅いですが、近年急速に普及しています。
電子書籍専用ネットショップで販売: Kindleストアなどの電子書籍専用プラットフォームで販売されます。
自分で刊行することが主流: 出版社を通さず、個人で簡単に出版できます。
大衆に認知されにくい: 販売プラットフォームが限られるため、読者の目に触れる機会は書籍の出版に比べて少ないです。
1冊から出版可能: 誰でも気軽に、少部数からでも出版できます。
価格変動あり（セール等）: セールやキャンペーンで価格が変動することがあります。
著者としての出版実績にはなりづらい: 商業出版に比べると、著者としての権威性は低くなります。

電子出版のメリット：

手軽に出版できる: 専門知識がなくても、比較的簡単に自分の本を出版できます。
自由度が高い: 出版社の意向に左右されず、自由に内容や価格を設定できます。
収益率が高い: 印税率を自分で設定できるため、商業出版よりも高い収益を得られる可能性があります。

電子出版のデメリット：

読者層が限られる: 電子書籍を読む人にしか届きません。
プロモーションが重要: 自分で宣伝しないと、本が埋もれてしまう可能性があります。
信頼性が低い: 商業出版に比べると、内容の質や信頼性が低いと見なされることがあります。

まとめ：あなたに合った出版方法は？

商業出版と電子出版、それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。

特徴商業出版電子出版歴史300年以上約30年販売場所一般書店、ネット書店電子書籍専用ネットショップ刊行方法出版社から自分で刊行（主流）認知度高い低い出版のハードル高い低い価格一定（再販制度）変動あり出版実績著者としての実績になる著者としての実績にはなりづらいメリット信頼と権威、幅広い読者層、プロのサポート手軽さ、自由度、高い収益率デメリットハードルの高さ、自由度の低さ、低い印税率読者層の限定、プロモーションの必要性、信頼性の低さ

どちらが良い悪いではなく、あなたの目的や状況に合わせて選ぶことが重要です。

**「多くの人に本を届けたい」「著者としてのブランドを高めたい」**という方は、商業出版を目指すのが良いでしょう。
**「まずは自分の作品を世に出したい」「自由に本作りを楽しみたい」**という方は、電子出版から始めてみるのも良いかもしれません。

このブログ記事が、あなたの出版への第一歩を後押しできれば幸いです！

俵山哲也