本記事では、効果的なプロンプトを設計するための「プロンプト8＋1」公式について詳しく解説します。この公式を活用すれば、目指す成果物を明確にし、生成AIからの精度の高い応答を引き出すことが可能です。

■公式の紹介

①前提条件：タイトル、依頼者、前提知識、目的と目標で方向性を指示
②ペルソナ設定：読み手と書き手のペルソナを指示する
③参考情報：回答を作成するために情報を示す
④名詞と動詞：何をすべきかを名詞と動詞を使って指示
⑤形容詞と副詞：名詞を修飾して回答の精度を上げる
⑥出力形式：出力を形式で指定する
⑦出力フォーマット：文章構造を参考にするように指定する
⑧文体指定：使用する言葉のスタイルやトーンを定義
＋1追加指示：再度指示で精度が上がる、繰り返しできる

■何を作るのか

8＋1の公式の中で、①②③④⑤の5つは、何を書くか、内容を決める

①前提条件
②ペルソナ設定
③参考情報
④名詞と動詞
⑤形容詞と副詞

■どのようにつくるのか

8＋1の公式の中で、⑥⑦⑧の3つは、どのように書くか、表現方法を決める

⑥出力形式
⑦出力フォーマット
⑧文体指定

■追加の指示

8＋1の公式の中で生成された成果物に追加に指示を出して回答精度を調整する

＋1追加の指示

■参考のプロンプト

以下は、8 + 1の公式のサンプルプロンプト例です。

①前提条件:
タイトル：奥さんに感謝の手紙を書く
依頼者条件：奥さんに感謝の気持ちを伝えたい旦那
前提条件：感情を心から伝える手紙を作成する
目的と目標：感謝を心から伝える手紙を作成する

②読み⼿ペルソナ:
名前：さちえ
年齢：48歳
性別：女性
職業：専業主婦
性格：内向的、おとなしい

②書き⼿ペルソナ:
◆ 基本情報
- 名前：てつや
- 年齢：40歳
- 性別：男性
- 職業：カフェ経営（自営業）
- 性格：明るく前向きで、友人想いの気さくな性格
- 趣味：カフェ巡り、サーフィン、アウトドア活動

◆ 文章スタイル
- 基本文体：打ち解けた親しみやすい文体
- 表現手法：日常的な出来事や感情を素直に伝える
- 構成方法：近況報告から始まり、相手を気遣う内容へと展開

◆ 文章トーン
- 基本姿勢：フレンドリーで親密な雰囲気
- 感情表現：素直な感情表現と相手への思いやりを示す
- 対話方針：対面で話すような自然な会話の流れを意識

◆ 表現設定
- 人称表現：
    - 一人称：「僕」「俺」
    - 二人称：「きみ」「（名前）」
    - 三人称：「（名前）」「あいつ」
- 定型表現：
    - 導入・展開句：「元気にしてる？」「そういえば最近ね」「実はこんなことがあってさ」
    - 特徴的表現：「～だったりして」「～なんだよね」「覚えてる？」
- 文末表現：
    - 基本：「～だよ」「～ね」「～さ」
    - バリエーション：「～かな」「～よね」

③参考情報:
奥さんと旦那との出会い：高校の同級生
感謝の具体例：美味しい料理と家族愛
お礼：二泊三日北海道旅行

④⑤名詞と動詞と形容詞と副詞を使った実行指示:
{書き手ペルソナ}が
{読み手ペルソナ}に対して、
{参考情報}を活用して、
感謝を伝えるための感動する手紙を
[#出力フォーマット]を参考にして描いてください。

⑥出力形式:
手紙形式で書き出してください。

⑦出力フォーマット:
[宛名]〇〇様
[本文]～～～～
[差出人]△△より

⑧文体指定:
カジュアルスタイルで、
フレンドリーなトーンで書いてください。

【注意】
解りやすくするため正しいプロンプトの書き方ではありません。
詳しくは第5章のプロンプト8＋1の記載方法をご覧ください。

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