時間を創出するためのAI活用術

既存の業務に追われて、「新しい営業手法を学ぶ時間がない」と感じている方は多いのではないでしょうか。

まずは、現在の業務内容と、それぞれのタスクにどれくらいの時間をかけているのかを具体的に洗い出してみましょう。

例えば、下記のような表を作成し、日々の業務を記録していくと、時間の使い方を可視化することができます。

業務内容所要時間メールチェック30分顧客への電話連絡1時間訪問準備30分顧客訪問2時間提案書作成2時間社内会議1時間報告書作成1時間

このように、タスクと所要時間をリストアップすることで、1日の業務の流れを客観的に把握することができます。

また、記録していく中で、
「このタスクは本当に必要なのか？」
「もっと効率的に行う方法はないか？」
といった気づきも得られるはずです。

業務の優先順位を見直してみましょう。

本当に必要な業務、重要度の高い業務は何か？優先順位が低いタスクは何か？を見極めましょう。

日々の業務をリストアップしたら、それぞれのタスクの重要度と緊急度を評価してみましょう。

緊急度と重要度のマトリクスを作成し、タスクを分類することで、どのタスクに優先的に取り組むべきかが見えてきます。

例えば、「重要だが緊急ではない」タスクは、新しい営業手法の学習にあたります。

このマトリクスを活用することで、重要度の低いタスクを後回しにする、あるいは、他の人に依頼するなど、時間の有効活用を図ることができます。

また、タスクを見直す中で、自動化できる業務や、簡略化できる業務がないかどうかも検討してみましょう。

例えば、定型的なメール送信や、データ入力などは、ツールを活用することで自動化できる可能性があります。

業務効率化を進めることで、新しい営業手法を学ぶ時間を創出できるはずです。

新しい営業手法を学ぶことの必要性と期待値を明確にしましょう。

現状の営業手法で課題を感じているか？。

新しい手法を学ぶことで、どのような変化を期待しているかを具体的に考えましょう。

例えば、

今の営業手法では、新規顧客の獲得が難しくなっている。
新しい営業手法を学ぶことで、新規顧客の獲得数を増やしたい。
既存顧客との関係構築に課題を感じている。
新しい営業手法を学ぶことで、顧客との信頼関係を深め、より長く取引を継続させたい。
営業活動の効率が悪く、残業が多い。
新しい営業手法を学ぶことで、業務効率を改善し、ワークライフバランスを実現したい。

など、具体的な課題と期待値を明確にすることで、学習意欲の向上に繋がります。

1日、1週間、1ヶ月単位で自由時間を確認しましょう

1日あたり、業務時間外に自由に使える時間はどれくらいありますか？
通勤時間や休憩時間も含め、すべての隙間時間を洗い出してみましょう。
1週間ではどうでしょうか？
週末などにまとまった時間を取れるかどうかも確認しておきましょう。
さらに、1ヶ月単位で見てみると、長期休暇などを利用できる可能性も見えてきます。
これらの時間を把握することで、新しい営業手法の学習時間を具体的に確保できる可能性が高まります。

2. 週末や休日の活用も検討してみましょう

平日に学習時間が取れない場合は、週末や休日の時間を活用する方法も検討してみましょう。
たとえば、毎週日曜日の午前中2時間を学習時間にあてる、
または、月に1回、土曜日に丸1日を学習日にするなど、
自分のライフスタイルに合わせて計画を立ててみましょう。
まとまった時間を確保することで、集中的に学習に取り組むことができます。
また、週末や休日は気分転換にもなるため、
平日の疲れを引きずることなく、
新鮮な気持ちで学習に取り組めるというメリットもあります。

研修、セミナー、書籍、オンライン学習など、様々な学習方法があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、比較検討し、自分に合った学習スタイルを選びましょう。

例えば、研修やセミナーは、講師から直接指導を受けられるため、理解が深まりやすいというメリットがあります。
一方で、費用や時間がかかるというデメリットもあります。

書籍は、自分のペースで学習を進められるというメリットがありますが、内容が古くなっている場合もあるため、最新の情報を得るには不向きです。
また、独学になるため、疑問点を解消するのが難しい場合もあります。

オンライン学習は、場所や時間を選ばずに学習できるというメリットがあります。
費用も比較的安価な場合が多いです。
しかし、自己学習が必要となるため、モチベーションの維持が難しい場合もあります。

自分に合った学習スタイルを見つけるためには、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルや学習目標に合った方法を選ぶことが重要です。
例えば、費用を抑えたい場合は、オンライン学習や書籍がおすすめです。
短期間で集中的に学びたい場合は、研修やセミナーがおすすめです。
自分のペースでじっくり学びたい場合は、書籍やオンライン学習がおすすめです。

学習にかける費用と時間を明確にしましょう。

予算と時間の制約を考慮し、現実的な学習計画を立てましょう。

4-1. 興味のある営業手法をリストアップし、それぞれのメリット・デメリットを調べましょう

SNS活用、インバウンドマーケティング、ABMなど、様々な営業手法があります。
自分に合った手法を見つけることが重要です。
それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。

1. SNS活用

メリット：
- 低コストで始められる。
- 幅広い顧客層にアプローチできる。
- 情報発信による認知度向上。
- 双方向コミュニケーションによる顧客との関係構築。
デメリット：

2. インバウンドマーケティング

メリット：
- 見込み顧客を獲得しやすい。
- 顧客との信頼関係を構築しやすい。
- 長期的な視点で効果を発揮する。
デメリット：
- 成果が出るまでに時間がかかる。
- 専門的な知識が必要な場合がある。
- コンテンツ作成などのリソースが必要。

3. ABM (アカウントベースドマーケティング)

メリット：
- 特定の顧客へのアプローチに効果的。
- 営業効率の向上。
- ROI (投資対効果) が高い。
デメリット：
- 事前のリサーチと準備が必要。
- ターゲットを絞り込む必要があるため、顧客数が限定される。
- 関係構築に時間がかかる場合がある。

これらの他にも、様々な営業手法があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、自社のビジネスモデルやターゲット顧客に合った手法を選択することが重要です。

4-2. 学ぶことで、どの課題を解決したいのか？目標を明確にしましょう

具体的な目標を設定することで、学習意欲の維持にも繋がります。
例えば、「3ヶ月後に新規顧客を5件獲得する」「成約率を10%向上させる」といった具体的な目標を設定することで、学習のモチベーションを高く保つことができます。
目標を設定したら、それを達成するために必要なスキルや知識を逆算して考えてみましょう。
そうすることで、何を学ぶべきかが明確になり、効率的な学習計画を立てることができます。
また、目標は定期的に見直し、必要に応じて修正していくことも重要です。
目標達成までの進捗状況を把握し、軌道修正することで、より効果的な学習を進めることができます。

上司や同僚に、新しい営業手法を学ぶ必要性や、自分が学びたいと思っている内容について相談してみましょう。
自分の置かれている状況や、学習によって得られる効果を具体的に説明することで、理解と協力を得られる可能性が高まります。
また、上司や同僚から、学習方法や時間管理についてのアドバイスをもらえるかもしれません。
周囲の協力を得ながら学習を進めることで、時間確保のハードルが下がり、モチベーション維持にも繋がります。

社内で提供されている研修制度や、新しいスキル習得を支援する制度があれば、積極的に活用しましょう。
費用面や時間面の負担を軽減できるだけでなく、体系的な学習機会を得ることができます。
例えば、営業スキル向上のための研修プログラム、オンライン学習プラットフォームの利用補助、資格取得支援制度など、様々な制度が存在する可能性があります。
これらの制度を活用することで、効率的に新しい営業手法を学ぶことができます。
また、社内制度の利用状況を把握することで、会社全体の学習意欲向上や、新しい営業手法導入の機運を高めることにも繋がります。
まずは、人事部や研修担当者に問い合わせて、利用可能な制度を確認してみましょう。

村上 慎也

村上慎也